
「インクと素材の相性」と「下地処理の大切さ」
UVインクジェットでの印刷に限らず、シルク印刷やパッド印刷でも重要なのは
「インクと素材の相性」。
どんな素材にもピッタリと付くインクがあれば悩むこともありませんが、
実際には素材によって付いたり付かなかったり。
なので、印刷する素材に合わせてインクを選ぶことが重要になります。
もちろん、印刷する面の汚れやホコリ、油分などをキレイに取り除くのも
忘れてはいけません。
そうやって印刷する素材に最適なインクを選んで印刷をしたとしても、
印刷がうまく行かない場合もあります。
紙へ印刷する場合は、インクが紙の中まで浸透しているので、
そう易々と印刷が剥がれることもありませんが、
ガラスや金属などの硬い素材へ印刷する場合、
インクはなんとか頑張ってその表面にしがみ付いている…
そんなイメージです。
なので、強い衝撃が加わったり、硬いものでインクを削ったりすると
頑張ってしがみ付いている力も限界を超え、印刷が剥がれてしまいます。
このしがみ付く力を出来るだけ強くするために素材に合わせた
専用のインクがあるのですが、それでもインクだけでは限界が…。
そんな時に最後の手段!?として登場するのが「表面改質」。
下の画像をご覧いただくと、水を弾いている面と弾いていない面が
あるのがご覧いただけると思います。
水を弾いていない面が「表面改質」の処理を行っている部分です。

何も処理をしていない部分はキレイな水玉状になっていて、
この状態で印刷を行うと水を弾くのと同様に「インクも弾いて」しまいます。
そうすると、インクがしがみ付く力も弱くなり、印刷が剝がれやすくなってしまいます。
シルク印刷用などで専用に開発されたインクはこのような状態でもしっかり付くように
設計されているのですが(それでも表面改質はかなり有効な手段です)、
UVインクジェット印刷で使用するインクは「汎用」がほとんどで、
素材ごとにインクを使い分けるということがほぼ不可能なんです。
インクの使い分けが無理なら素材を替えるしかない
UVインクジェット印刷のインクにもいくつか種類があり、
メーカーによってもインクが異なるので、かなりの種類があると思います。
ただ、一般的に使用されているインクはだいたい同じような性質ではないかと思います。
柔軟性の違いなどはあれど、劇的に性能が違うものは恐らく無いのでは??
なので、「あのインクはしっかり付いたけど、こっちのインクは付かなかった」
といったことは聞いたことがありません。
そもそも、機械の構造上、簡単に違うインクに入れ替えることも出来ないので、
自ずと汎用インクを使用するしかないというのが実情です。
そういった点をカバーするために、「プライマー」と呼ばれるインクがあり、
通常のインクだけだと簡単に剥がれてしまう素材(金属、ガラスなど)にも
この「プライマー」を使用することでしっかりと印刷することが出来ます。
弊社でも素材に合わせて「プライマー」を使用して印刷を行いますが、
プライマーを使用してもしっかりと印刷が出来なかったのが「PP」、
つまり「ポリプロピレン」でした。
詳しくは下の記事をご覧ください
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
そんな手ごわいPP(ポリプロピレン)にも「表面改質」は非常に有効で、
この処理を行うことで他のプラスチックと同様にしっかりと印刷をすることが
出来るようになりました。

ポリプロピレンだけでなく、アクリルやステンレス、ガラスなどにも処理が可能で、
この処理を行うことで今までよりもさらに強くインクが密着し、耐久性がアップします。
アクリルキーホルダーを使っていて、気が付かないうちに印刷が剥がれていた…
という経験は無いでしょうか?
アクリルの種類によってはUVインクジェット印刷のインクと相性の良くないものが
あったりするのですが、これも表面改質で改善することが出来ます。


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